NとI先生の質疑応答

撮影用ソフトの背景に市販品のOS画面が写っているのはOK?

現場Nからの質問:
OS画面(Windows8やMAC OS)を積極的に撮る(例えば画面撮りきりサイズまで寄る)場合は許諾が必要だと思うのですが、OS画面上にオリジナルソフトが起動(例えば偽会計ソフト)の場合はOS画面は背景として消極的に写っているだけで問題ないように思うのですが、いかがでしょうか?
弁護士I先生の回答:
写り込みの件は昔から問題となっていたところです。
「オリジナルソフトが起動(例えば 偽会計ソフト)の場合はOS画面は背景として消極的に写っているだけ」というのは、偽ソフトの起動時に、壁紙となっているWindowsやアップルのマークが写るということでしょうか。そうだとすると許諾が必要だと思います。
写り込みの際に許諾が不要というのは、著作者の思想又は感情を直接感得することができるかどうかというのが、法改正がされる前の裁判における基準でした。改正法において「ただし,当該付随対象著作物の種類及び用途並びに当該複製又は翻案の態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は,この限りでない。」とあります。おそらく、思想又は感情を直接感得することができるような場合が「著作権者の利益を不当に害する場合」になるのではないかと考えています。
そうであれば、ごくごく短時間写るだけならともかく、秒単位で写る場合には、危ないと考えた方が無難です。
また、跡形もないくらい偽ソフトの起動画面で隠れているのであれば問題ないですが、ごく一部が隠れているだけという場合には、改変の問題も起こるかも知れません。

ポイント

部分的な映り込みでも、許諾は必要です。ただし、映る時間の長さや範囲によって変わってきます。